ブドウ球菌毒素によるアレルギー性皮膚疾患

摘要

ブドウ球菌のσ毒素はマスト細胞の活性化によってアレルギー性皮膚疾患を引き起こすと、ミシガン大のY・Nakamura博士らが報告している。(ネイチャー7476号)アトピー性皮膚炎は慢性炎症性皮膚疾患で、先進工業国では小児の15～30%、成人の約5%が罹患している。同皮膚炎の病因は完全に解明されているわけではないが、この疾患は、皮膚の障壁機能が不全な状況下での異常な免疫グロブリンE免疫応答によって引き起こされる。