ヘルぺス脳炎の発症にHSVタンパク質関与

摘要

東京大学医科学研究所の川口寧教授と小柳直人特任研究員らの研究グループは、単純へルぺスウイルス(HSV)が引き起こす、進行すると既存の抗へルぺス剤では進行を阻止できないへルぺス脳炎の発症機構を解明したと発表した。ヘルぺス脳炎の発症にHSVタンパク質である「ウイルスキナーゼUL13」が関ねり、この活性を阻害することで、脳炎が抑制できることも実証した。新たな治療法開発につながる成果と期待される。成果は国際医学雑誌「The Journal of Clinical Investigation」オンライン版に9月11日掲載された。