コウモリのルート選択 複数の獲物の位置 超音波で先読み

摘要

最近の研究からコウモリが高度な生物ソナーの能力を駆使し、獲物の捕食を短い時間閭隔(短いときには1秒未満)で次々と繰り返していることが分かっていた。同志社大学研究開発推進機構の藤岡慧明氏、同大生命医科学部の飛龍志津子准教授、東京大学生産技術研究所の合原一幸教授らの研究グループは、採餌のためにナビゲーション飛行するコウモリが、目前の獲物だけでなく、その先にいる獲物の位置までも超音波で先読みすることで、より多くの獲物を確実に捕らえる飛行ルートを選択していることを発見した。