ハイブリッド機関車開発に関して思うこと:関発の背景

摘要

国内外の景気低迷の影響で、JR貨物は厳しい経営状況が続いています。3年連続の赤字は絶対に許されないと、全社挙げて経費節減に努め、安全への投資を除き投資は全て見直しや繰り延べをかけています。JR貨物の設備投資の中で、車両置き換え投資は群を抜いてきました、それでもまだ、国鉄時代の車両が458両もあり、全機関車の64％を占めています。現在は如何に経済事情が悪くても、将来のためには投資をせざるを得ない状況です。そこで、全ての投資案件を絞り込む必要があるのです。こんなに厳しいJR貨物の状況にあっても、唯一車両開発投資を認められている案件が、ディーゼルハイブリッド機関車の開発です。技術内容は本誌の本文で解説しますので、ここでは開発の背景について紹介します。