大きな可能性の実現に向けて

摘要

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。平素は格別の、ご高配を賜り厚く御礼を申し上げます。当社を取り巻くビジネス環境は、すさまじいスピードで変化し、さまざまなテクノロジーが錯綜するなかで大きな可能性を含みながらも確実な予測ができない状況にあり、まさにVUCA (Volatility激動、Uncertainty不確実、Complexity複雑、Ambiguity不透明)の時代と捉えています。当社は、このような時代の変化を先取りし、コンデンサ事業とより良い地球環境の実現に向けたNECST (NichiconEnergy Control System Technology)事業の両事業により成長市場に幅広く提案をおこなっています。コンデンサ事業では自動車電装用からEV、HVモーター駆動用そしてパワーエレクトロニクス用などにキーデバイスである各種コンデンサを提供しています。また、すべてのモノをインターネットでつなぐIoT市場に最適な優れた急速充放電性能、低温特性、安全性と長寿命を兼ね備えた小形リチウムイオン二次電池を開発しました。NECST事業では、2019年問題(FIT期間終了)、頻発する自然災害への備え、政府が提言するゼロエミッション電源拡大政策やEV普及気運の高まりを背景に、太陽光で発電した電気を家庭で使ったり、蓄電したりするだけでなく、EVを走らせることにも活用できる「トライブリッド蓄電システム®」を市場導入。さらに、新製品として4.1kWhの蓄電容量で基礎工事不要な超小型軽量、低価格の単機能蓄電システムと、EV•PHV•FCVに接続して家庭への給電が可能な系統連系型V2H (Vehicle to Home)システムを開発しました。