想起法による店舗等の入りづらさに関する調査分析 店舗等の入りやすさ•入りづらさに関する評価構造の研究

摘要

This study examines categorizing classification to location of shops which unease of entering or staying. The survey was carried out for place and reason, feeling which unease of entering or staying by recall method. The purpose of this paper is classify variations and consider methodology. The results are as followings: 1) The variation is classify the situation, feelings in seven types and proved variety. 2) Recall method is able to obtain obstructive factors of before entering and predict staying after entering. 3) Evaluation structure of unease entering which consisting of a cognitive process, the concrete situation, feeling was proposed.%1.「入りづらさ」「居づらさ」の多様性を実証本報では，「居づらい」「入りづらい」の状況•感情のバリエーションを7つの類型に分類することができた。本報の調査は大学生と限られた属性を対象とするが、それでもかなりの多様性がみられた。属性の多様性が增えれば「入りづらさ」「居づらさ」類型もさらに多様なバリエーションがみられることになろう。2.「入りづらさ」「居づらさ」把握のための方法論上の知見「入りづらい」という知覚を「入るまでの阻害要因」「入った後の居づらさの予見」「予測不可能による不安」と3分類した。「入るまでの阻害要因」「入った後の居づらさの予見」の把握には記憶想起による調査分析法が有効であることを具体的手法およびその成果とともに示し，「予測不可能による不安」の把握には記億想起ではなく環境提示による調査法が適するという知見を得た。3.「入りづらさ」「居づらさ」の評価構造を提起「入りづらさ」の知覚内容分類，認知プロセス，構成概念，具体的状況•感情類型およびそれらの間の関連などからなる「入りづらさ」「居づらさ」の評価構造(図7)を提起した。今後の「入りやすさ•入りづらさ」研究における基本的枠組みとして有用と思われる。