ネオ・アンティーク－アンティークとモダンの融合

摘要

デザインにおける世界の英知が結集する祭典、ミラノ・サローネ（ミラノ国際家具見本市）（会期・4月5日10日）は2006年で第45回を迎えた。それを機にメインのフィエラ（見本市会場）は昨年9月から稼働して話題の新見本市会場「ヌオヴォ・ポロ・フィエラ・ミラノ」に変わった。場所はマルペンサ国際空港とミラノ市内との中間のロー・ペロ地区に位置する。イダノアには見本市による経済効果が期待される都市が多い。中でもミラノ市は地域経済に及ぼす影響が大きい。今後の展望を託した新会場の設計は、ローマ出身の国際的建築家、マッシミリアーノ・フクサスが手掛けた。モダンな建築は、波のうねりを思わせる巨大なガラスの屋根を持ち、所々、竜巻のように突き出す有機的な造形は今年の新作家具にも通じる力強さを感じた。世界最高のインテリアビジネスの場であるフィエラでは、出展社が凌ぎを削って良い場所取りと新作内容の充実を図った。来場者は過去最高の223,138人を誇り、大盛況ぶりを呈した。また隔年開催されるキッチンの見本市「ユーロ・クチーナ」は、イダノアのブランドをメインに約150社が出展し、最新デザインを競って披露した。