分子配向制御に基づく光応答高分子薄膜の研究

摘要

さまざまな材料においての性能や機能を発現させるうえで分子配向制御は不可欠で、その簡便な配向手法の開拓はきわめて重要である。液晶物質の光配向制御はその現象が見いだされて25年ほどの新しい研究分野であるが、近年は産業的にも重要な技術として展開されつつある。 関 隆広氏は、光配向分野にかかる研究の黎明期から一貫して、ァゾベンゼンの光異性化を中心に利用した光応答高分子薄膜の新たな動的現象の発掘と展開で体系的な研究を進め、当該分野を先導してきた。以下に同氏のおもな研究業績を紹介する。