相対論的流体方程式の数値的解法Il

摘要

前回は基礎方程式である相対論的流体方程式から出発し，音波モード，エントロピーモードという特性 速度で運ばれる特性量の考え方を導入した．同じ族の特性線が集まることによって衝撃波面など不連続面が出 現することを示した・今回はこの考え方を基に隣接する計算セル間でRiemann問題を考えることによって，数 値流束を評価し，流体方程式の時間発展解を得る，いわゆるGodunovタイプのスキームに関して解説をしてい く・今回は数値解法の中心となる数値流束に関して相対論的流体方程式に適用されたいつかの方法について紹 介する．