可能世界ブラウザとしてのエージェントシミュレーシヨン: ターゲットマーケティングへの応用

摘要

本研究では，構成論的なアプローチに基づくエージェントベースの社会シミュレーション研究の新たな方法論，可能世界ブラウザを提唱した.更に，実際の購買データに基づいたシミュレーションによる購買ターゲットの特定を題材にして，可能世界ブラウザを応用した結果を紹介した.顧客の購買行動をエージヱントベースモデルに組み込んだシミュレーションモデルを作成した.そしてューザが目的となるようなケースを作り出す.特定ケースでのエージェントの購買行動パターンの特徴を分析することで，目的の迕成に大きく関係している購買行動パターンを特定し，更にその成分の組合せから具体的な消費者像の推定を行うことで顧客ターゲティングにつなげることができた.