4者の利をつなぎ建て主と飛躍

摘要

「プレゼンテーションはショーではなくコミュニケーションの場だから、建て主との意識共有を大切にしている。若いころは建て主を説得するんだと前のめりになっていたが、いま同じことをすると暑苦しいだけだ」そう笑う日建設計の山梨知彦氏(常務執行役員)は、意識転換のきっかけとなったプロジェクトとして「飯田橋ファーストビル•ファーストヒルズ飯田橋」(東京都文京区)を挙げる。木造密集巿街地を再開発し、9階までの低層部に店舗と事務所、10階から14階に共同住宅が入る複合建築とした。2000年5月の完成まで10年あまりを要した。