編集後記

摘要

建築や建築家が外に飛び出したり，多くの人が建築に関わるなど，建築の範疇は広がっているように思います.今月号でも塚本由晴さん，貝島桃代さんやドット•アーキテクツの活動にはこれまでの建築では捉えられないものをなんとか建築にしようとする姿勢が感じられます.そうした事例だけではなく,建築や都市に関わる人や技術は，今後さらに広がっていくことになるのだと思います.EXHIBITIONの東京大学•小渕祐介さんたちのデジタル技術（27頁），COLUMNのキャサリン•グスタフソンさんのランドスケープ（20頁）などにも多くの可能性を感じます.また日本のURにミャンマーから研修に来たり（22頁），槇文彦さんや安藤忠雄さんや隈研吾さんがが海外で設計されたり，これまで以上に外部との関係も広がるのだと思います.そのような，それぞれの差異や特徴が生かされることにも可能性があるでしょう.ほかにも建築の建つ地域や文化にどのように関わっていけるかなど，建築に期待されることはたくさんあると思います.2015年のはじまりは多くの希望に満ちているように思います.