ゆいの森あらかわ

摘要

下町情緒あふれる東京都荒川区に，地域の文化とコミュニティの新たな拠点として開館しました.中央図書館，吉村昭記念文学館，子どもひろばを3つの機能と捉え，その各機能が融合し，名称の「ゆい＝結」が示すように，人や地域，文化が緩やかに結ばれ，施設と人，そして地域が共に成長できる空間を目指しました. 既成概念にとらわれず多様なサービスなどが展開できるよう，できる限り壁などで区切らず，ほかの活動空間を感じながら回遊でき，さらに，利用目的に合わせて静と動の空間を提供できる動線などの工夫もしました.また，木造密集地域内にあることから，災害時にも活用できる設備を備え，隣接道路の拡幅と広場を一体的に整備し，地域の安全性の向上も図りました.