ギバーソン·ディーゼルエンジン·カンパニーの航空機用ディーゼルエンジン

摘要

パッカードエンジンが次第に忘れられていった頃、アメリカの会社、ギバーソン·ディーゼルエンジン·カンパニーがエンジン製造業界に登場した。ダラスに本社を置くこの会社は、航空機用ディーゼルエンジンの開発プロジェクトに乗り出した。この新しいエンジンメーカーはもともとギバーソン·コーポレーションという名前で1932年に創設され、航空機用ディーゼルエンジンの部品の加工や、ディーゼルエンジンの組み立てなどを行なっていた。さらに新しい会社を設立する3年ほど前から、オーストリア出身の技術者FRED A. THAHELDの指揮の下、何人かの技術者たちがすでにこの新しい航空機用ディーゼルエンジンの設計に取り組んでいた。この技術者はパッカード社のディーゼルエンジン開発チームで何年かの間ディーゼルエンジンの製作に携わっていた。THAHELDの協力の下、ギバーソン社は2基のディーゼルエンジンを開発した。残念ながらパッカード社と同様、後にギバーソン社もこのふたつのディーゼルエンジンの製造を中止せざるを得なくなり、新しいディーゼルェンジンの開発に当てられた工場はその後他の目的に使用されることとなってしまう。