『問いをつくるスパイラル：考えることから探究学習をはじめよう！』刊行趣意と活用: これからの学校図書館における「図書館利用教育ガイドライン」を考えるために

摘要

表題に掲げた本は，高校生が読んで，12のワークをたどることで自分のオリジナルな「問い」をつくることができるように構成された解説付きのワークブックである。そもそもこの本は，日本図書館協会利用教育委員会が1998年に策定した「図書館利用教育ガイドライン学校図書館（高等学校）版」（以下ガイドライン）を見直し，かつ新しいガイドラインを高校の学校図書館でどのように実施したらいいかを示すハンドブックを作るという企画から生まれたものである。