なぜ、ひきこもり支援者は学校図書館を支援の場にしたのか: 学校司書と若者支援者のコラボが生む可能性について

摘要

ひきこもり支援を川の流れに例え，「川下の支援」と呼ぶことがある。「川上の支援」は，どんな若者も一時は所属する在学中の支援のことである。つまり川下が対処，川上は予防支援を指し，川を下るほど困難度が増す。よって早期発見•支援が求められている。孤独に傷ついた若者たちを川下で流れ着くのを待つ支援に疑問を感じ，私は川上を目指し2009年に起業した。さまざまな理由で高校が最後の教育機会となる生徒たちの多い高校で，教育と雇用の接続支援を実現したいと考えていた。