成熟に向かう日本の消費: 生活者の消費意識を考える

摘要

冷たい空気のなかにも、かすかに春の気配が感じられる時期になりました。日本経済もまた、最悪の時期を抜け、少しずつ上向いてきているという声を耳にします。生活総研が首都圏の生活者を対象に調査している「消費意欲指数」　（グラフ1）を見ても、過去最低の50・5点（男女計）を記録した2009年5月を境に、緩やかながら回復基調となっています。まだまだ予断を許さぬ状況ではありますが、来るべき春に備えるべく、今月はマーケテイングの一丁目一番地、消費に対する生活者の意識について考えていきたいと思います。