重度痙性麻痺患者の上肢機能に対する反復ボツリヌス療法の効果

摘要

目的：東京慈恵会医科大学附属病院リハビリテーション科（当科）では年間のベ350人の痙性麻痺患者に対してボツリヌス療法（以下 BoNT-A)を施行している.これまでBoNT-Aと自主訓練やストレッチを組み合わせることにより，上肢機能の改善が期待できることを報告してきた.今回，重度痙性麻痺患者に対象を絞りBoNT-Aの上肢機能における改善効果を後方視的に調査したので報告する.