高度に立体規則性を制御したポリプロピレンを用いた高速溶融紡糸の研究

摘要

筆者の所属する東京工業大学大学院有機・高分子物質専攻鞠谷研究室では最も基本的な一軸押出機を1台備えた単成分溶融紡糸装置に加え、一軸押出機を2台備えた複合溶融紡糸装置や二軸混練押出機を備えた溶融紡糸装置など、3台の溶融紡糸装置を有している。また、繊維を巻き取る装置として最高速度10km／min（時速600km）の超高速巻取機に加え、最高速度6km／minの直接紡糸延伸巻取械も有している。これらの設備を用いて様々なポリマーの繊維化を行うと共に、その高速溶融紡糸過程における繊維構造形成機構の解明や、紡糸挙動の積極的な制御による繊維特性の改善などに取り組んでいる。