編集後記

摘要

昨年度より本誌の編集に携わらせていただいております。普段，私は開発コンサルタントとして，主に海外の地下 水資源開発•保全の業務に従事しております。これらの業務に携わる中で，地下水をとりまく自然環境や社会環境 は，囯ゃ地域によりさまざまであることを実感させられているところです。一方で，地下水が目に見えない流動性の 資源であるがゆえに，その適正な利用と管理のあり方について模索している現状は，どの国や地域にも共通している ように思えます。本誌が取り扱う地下水に関する学術研究や技術開発は，地下水マネージメントを議論するうえでベー スとなることは言うまでもありません。実務者の立場である私にとっては，編集委員として最新の研究成果に触れ， 著者と査読者の熱い議論を間近に拝見できるような機会に恵まれたことを，大変ありがたく感じております。