技術者の自立•技術の独立を求めて: 直木倫太郎と宮本武之輔の歩みを中心に

摘要

土木学会土木図書館委員会では2014年に学会創立100周年出版事業の一環として、直木倫太郎•宮本武之輔研究小委員会を組織し、『技術者の自立•技術の独立を求めて—直木倫太郎と宮本武之輔の歩みを中心に』を刊行しました。本書は、2004年に土木学会90周年事業として刊行した『古市公威とその時代』、その後2010年に刊行した『沖野忠雄と明治改修』に続くもので、三作とも特定の技術者の歩みを通じて、その時代の国土づくりを考察する内容となっています。近代土木史三部作の掉尾を飾る本書は、明治後半から戦前の昭和期を対象に、直木倫太郎と宮本武之輔の活動を主軸に、「技術者の自立」と「技術の独立」を求めた技術者の格闘を述べています。