ベトナムでの日本土木のアラムナイ活動と日越大学での社会基盤プログラムとの連携

摘要

ベトナムへの援助が1993年に再開されたことをきっかけに、日本政府からの奨学金を受け、日本に渡る学部生と大学院生が増え続けた。政府以外の各種団体•組織からの奨学金を受けるケースと、私費留学生として留学するケースも多い。2015年度にはべトナムからの留学生が中国に次ぐ2番目であり、38882人(全世界から日本への留学生の18.7%)となった。留学の分野は情報、電気·電子、農業、経済、経営、環境、医学、法律などさまざまであり、土木の分野で勉強した者も少なくない。留学生受け入れ再開から24年経った今、卒業した留学生がベトナムに戻って、大学、政府機関、日本を含む外資系企業やべトナムの企業で働いている。早い者は帰国後17〜18年経過し、大学では学長を、政府機関では局長を務めるケースも出はじめている。多くの場合は会社·組織の中の中堅幹部になっている。