えあろすぺーすABC of Aeronautical and Space Sciences

摘要

ホールスラスタとは電気推進の一つであり，1950年代から1960年代にかけてロシア（旧ソ連）のクルチヤトフ原子エネルギー研究所において，イオンマグネトロンの原理の応用として考え出されたのが最初である.イオンェンジン同様に陽イオンを電場によって加速してその反作用で推力を得る推進機である.最も有名なホールスラスタはロシァのFakel社のSPT (Stationary Plasma Thruster)シリーズのSPT-100である.（SPT-100の100は加速チャンネルの外径の100mmを表す.）