二輪車文化を活かし安全を基本としたASEAN地域の持続可能な交通まちづくりの提案: メタデザインとして'Hondaモデル'の普及に向けて

摘要

本プロジェクトは、自動二輪が生活交通として定着しているASEAN地域において、二輪車文化を活かしつつ、安全な利用を促進する持続可能な交通まちづくりのモデルを提案するものである。3カ年にわたる取り組みの中で、1～2年目においては、ASEAN地域における自動二輪関連事故の原因に関する系統的な把握を試みた。その結果、同地域では行政側のリソースの不足により、まず事故関連データの収集•分析が困難な状況にあり、有効な安全対策が講じられていないことが明らかにされた。しかし、その一方で、Honda Vietnam(ベトナム)、A.P.Honda(タイ)といった二輪メーカーが多様な関係者と協働し、安全運転の普及や安全教育を主導していることが確認された。