フレーム毎にMCと3次元予測を最適化する動画像の可逆符号化方式

摘要

動画像の可逆符号化は，映像情報のディジタル・アーカイブや放送用素材の記録など，高品質な動画像を扱う分野で必要とされる技術であり，近年様々な符号化アルゴリズムが開発されている．これらのアルゴリズムは，フレーム毎に独立に符号化を行うフレーム内（イントラフレーム）符号化方式と，隣接フレームとの相関を利用するフレーム間（インタフレーム）符号化方式に大別できる．これまでは，処理が簡便でランダムアクセスの容易なフレーム内符号化方式が主流であったが，最近では計算機の処理能力向上に伴い，動き補償（MC）の技術を駆使した高性能なフレーム間符号化方式に関する研究が盛んになっている．