「ひきこもり」を考える: パーソン中心心理学の視点から

摘要

ひきこもりは，1990年代後半から，若者を中心に増加している．ひきこもりとは，望ましい姿の許容範囲が狭くなっている現代，自己の破綻を防ぐために，人がとっているふるまいなのではないか．ほどほどにひきこもる場所と機会の保証，求めるふるまいの許容範囲を拡大することが，ひきこもりの予防・対処となるのではないか．