介護保険制度下における住宅改修（訪問相談）の実態と課題: なごや福祉用具プラザ訪問相談事業の分析

摘要

介護保険制度を活用した住宅改修では，中立的な立場で関連諸機関rnの調整を行う仕組みが重要と言われている。その担い手には，保健所rnの保健師，地域包括支援センター，公的リハビリテーションセンターrnなどが考えられ，本報告が取り扱っている福祉用具プラザの訪問相談rn員もその一つである。報告では，プラザの保管資料の分析を通して，rn①エンドユーザーである利用者や家族からの直接的な相談が増えていrnること，②相談時のケアマネージャーの同席が減少していること・人rn院先である医療機関からの相談に乏しいことが明らかにされ，エンドrnユーザーの自主性を育みつつ，医療福祉職の専門性を活かした支援体rn制を構築することが今後の課題であるとの結論を得ている。入院先にrnは療養病床・回復期リハ病棟・一般病床などがあるが，病床種別によっrnて在宅復帰に向けた支援体制は異なるので，この点を考慮した福祉用rn具プラザの役割と体制づくりが今後の課題と言えよう。