体感型授業を目的とした人力加力による鉄筋コンクリート梁の複数同時実験

摘要

アーキテクト教育を旨とする学科のなかで，構造系授業に対する学rn生のモチベーションを保つことが容易でないことは想像に難くない。rnそのようななかで，建築材料実験における構造材料への理解促進のたrnめの実験的工夫を，目標と提案を明らかにしながら進めている点は評rn価できる。梁の実験授業および人力加力は他校でも例があると思うが，rn女子学生のみで授業を運営していくためのさまざまな仕掛けが感じらrnれる。機材・設備が十分に得られない全国の教育機関にとっては，人rn力加力方式および初等構造力学レベルを踏まえての授業運営など参考rnになる点が多い。部材が粘ることなどを学生が自分の目で解かめられrnるのは貴重な機会であり，自分たちが力を合わせて製作すること，実rn物とその挙動に触れる喜びは学生にとって長く記憶に残るものと思rnう。論文の観点からいうと，学生の感想の羅列だけでなく，客観的なrn授業評価の分析があるとさらによい。今後に期待したい。