ヘドニツクアプローチによる公益施詏の評価手法に関する研究

摘要

公益文化施設の事業便益をヘドニツク分析を用いて評価したもので ある。当該施設からの距離が離れると効果は無視できるほど小さくな ることが想定されており，これは多くの事業評価手法に通じる。しか し，集めたデータでの施設からの距離が標準偏差の3倍で影響が無く なるという仮定は，その安当性を検証しないで使うにはやや強すぎる 仮定である。地価のサンプリング点の取り方で，標準偏差の3倍の距 離の地点はいくらでも変わるため，影響分が十分に小さいと言えるか どうかは標準偏差の3倍の距離の地点であるかに依存するものではな い。また，ヘドニツク回帰分析では説明変数が過小であることによる 分析バイアスの危険があることはよく知られており，この点に関する 検討を深めることが望まれる。ヘドニツク分析の研究は海外も含めて 多々行われており，それらもレビューした上で，研究を発展していた だくことを望みたい。%The vagueness among evaluating public welfare facilities was a crucial issue in planning and administrating facilities. By using hedonic approach, we have succeeded to measure public value from land price. From this result, the tendency toward value of facilities was demonstrated. This leads to the fact that the administration should invest funds where collects many spectators, and software to gather them must be developed.