廃棄樹脂サッシの再資源化に関する研究: 分離技術に着目して

摘要

The load of the classification process is one of big issues in the material recycling of used PVC window. This study aims to find efficient and accurate dismantling method used PVC window to recycle it. We dismantled used PVC window by the machinery and the manual methods and evaluated the quality of products using recycling materials. As a result, the large quantities disposal by the machinery process seems to be possible. But at the same time, contaminations of recycle material influenced products quality and productivity. By additional treatments for reducing contaminations in recycle PVC materials, products quality were improved.%建築は材料をバルクとして大量に使う。そのため再資源化はいつも重要課題であり，実際コンクリートや鋼材のような構造材料ではかなり行われている。これらは比較的素材に近い形で部材が作られ，しかも大量に使われるため，再資源化効率が良いためである。他方エンベロープに使われる材料は，部材が多種の素材で構成されるため分離が難しいこと，ひとつの建物での使用量も多くはないこと等のため，再資源化が遅れていた。このような中でこの研究は廃棄樹脂サッシを例として，積極的に再資源化に取り組んでいる。そしていくつかの検討により，再生原料としての利用が十分可能であることを示した。さらにそれを効率的に行うためには再資源化を前提とした製品設計や製造技術が必要であることを指摘した。本研究で明らかにした重要な点である。この研究を出師としてエンベロープに関わる他の部材，材料についても再資源化研究が活発化することを強く期待したい。