新宿駅東口周辺における建築用途の垂直的変遷に関する研究: 靖国通りと新宿通りを対象として

摘要

20 世紀の後半は郊外が拡大しスプロール化が問題にrnなっていたが、2000 年以降都心の人口が増加し都心回帰rn現象が起きている。これは近年の都市政策で都心での再開rn発事業に重点を置かれているためである。大規模な開発はrnデザインの統一感を得やすいが地域的特徴が希薄になりrn都市の均質化を招く。一方で新宿のように新陳代謝を繰りrn返し段階的に変化してきたエリアは、小規模なビルが集合rnすることで東京の象徴的な存在になっている。これは他のrn単独かつ固有のランドマークとは異なり、複数の建物が集rn合することで同一性が現れる「集合体(Assemblage)」であrnる。このような集合体の同一性は構成要素が偶然的に集合rnすることによって創発されるため(DeLanda 2006)、その生rn成過程を可視化、分析することは今後の新宿の展望、ひいrnては都市デザインに示唆を与えられると考えた。本研究でrnはしばしば東京の象徴的な存在として扱われる新宿駅東rn口周辺の建築用途の変遷を水平的かつ垂直的に分析するrnことで生成過程の一端を明らかにすることを目的とした。