生態系に配慮した緑地設計のための生息地評価モデルの開発 －名古屋・大阪におけるシジュウカラの環境選好性－

摘要

豊かな生態系は集客力を生み出し、建物の不動産価値rnの向上に貢献することが期待される。松原ら1)は都内6 かrn所の緑地において、シジュウカラ、メジロ、コゲラの環rn境選好性を詳細に調査し、生態系に配慮した緑地設計をrn可能にする「生息地評価モデル」を開発した。しかし、rn鳥類の生態は計画地周辺の樹林地面積や連結性等に影響rnを受けるため、東京以外において先述した生息地評価モrnデルが適用できるかは不明である。そこで本研究では、rn名古屋と大阪においてシジュウカラ、メジロ、コゲラのrn環境選好性を調査し、名古屋と大阪それぞれに対応したrn生息地評価モデルを開発するために必要なデータを得た。rn本報では第一報として、名古屋と大阪における、各指標rn種の出現個体数とシジュウカラの環境選好性を報告する。