プロジェクト紹介:JST CRESTハイパー•マルチスぺクトル空海リモートセンシングによる藻場3次元マッピング法の開発: ハイパースぺクトルセンサ開発を中心に

摘要

科学技術振興機構(JST)の事業の1つである戦略的創造研究推進事集Core Research for Evolutionary Science and Technology(CREST)は，「我が国の社会的•経済的ニーズの実現に向けた戦略目標に対して設定され•インパクトの大きなイノべーションシーズを創出するためのチーム型研究を推進する制度」です。このCRESTでは，戦略目標のもとに設定された研究領域に対して研究提案を公募し，研究総括がアドバイザーの協力を得て研究課題を選定し，当該分野の研究を推進します。1995年の制度開始から90を超える研究領域が設定されており，リモートセンシング関連課題では，1997年採択の千葉大本多嘉明准教授「衛星観測による植物生産量推定手法の開発」が著名です。私どもの「ハイパー•マルチスぺクトル空海リモートセンシングによる藻場3次元マッビング法の開発(空海RSによる藻場マッピング)」は，海洋生物多様性研究領域(研究総括：小池勲夫東大名誉教授)に，2012年度に選定された2017年度までの課題です。研究代表者は，東大大気海洋研小松輝久准教授(音響マルチスぺクトル班兼務)，主たる共同研究者は，東工大齋藤元也特任教授(光ハイパースペクトル班)，東海大千賀康弘教授(プラットフォーム班)，北里大林崎健一准教授(海域検証班)です。目的は，多くの生態系サービスを提供している藻場を適切に管理するため，藻場調査の道具として，広域を短時間観測可能な可視光のハイパースぺクトル(HS)センサと藻場の正確な形状調査ができるナロービームマルチバンドソナーセンサ，および，これらのセンサを搭載し運用するための小型無人機と無人小型艇を開発することです。