キメラマウスを用いた研究

摘要

1. 肝炎ウイルスの研究のためには，小動物を用いた感染モデルが必要である． 2. マウス肝臓が高度にと卜肝細胞に置換されたと卜肝細胞キメラマウスを用いて，B型，お よびC型肝炎ウイルス感染マウスを作製した． 3. 作製した肝炎ウイルス感染マウスは，抗ウイルス薬の効果判定に有用であった． 4. 肝炎ウイルス感染マウスは，今後，新規候補となる抗ウイルス薬の生体内における効果判 定や，肝炎ウイルスの感染・増殖のメカニズムの解明に有用であると思われる．