膵癌の癌性疼病に対するEUS下腹腔神経叢ブロック

摘要

1. 腹腔神経叢ブロックは，腹腔神経叢に薬液（局所麻酔薬やエタノール）を注入して，腹部内rn臓に由来する疼病を緩和させる治療法である．rn2. 従来は，CT下などで体表背面からアプローチする後方接近法で施行されてきたが，これrnを経胃的にEUS下で行うことにより，腹腔神経叢に対して前方から至近距離でアプローrnチすることが可能となった．rn3. 本法は，主に切除不能の膵癌やその他の消化器癌による癌性疼痛が適応となるが，これまrnでに高い安全性と有効性が示されている．rn4. EUS-FNA と同様の手技で簡便に施行でき，診断に引き続いて行われる治療の一環としrnて，今後のさらなる普及が期待される有用な治療法である．