心臓突然死をきたす病態とは

摘要

●心臓突然死をきたす主な器質的心疾患としては，冠動脈疾患，拡張型心筋症，肥大型心筋rn症，不整脈源性石室心筋症などがあげられる．rn●器質的心疾患を認めずに致死的不整脈を起こすプライマリー不整脈疾患としては，Brugada症候群，QT延長症候群，カテコラミン誘発性多形性心室頻拍などがその代表であrnり，特徴的な心電図所見を認め，心筋のイオンチャネルの遺伝子変異が病態に関与していrnる．rn●心臓突然死をきたすいずれの病態においても，植込み型除細動器は二次予防に重要な役割rnを果たしている．rn●高度な低左心機能を呈する心疾患，肥大型心筋症，プライマリー不整脈疾患などでは,致rn死的不整脈の既往がなくてもー次予防として植込み型除細動器が必要な症例もあり，そのrn適応の検討には十分な知言裁と経験が必要となる．