慢性活動性EBウイルス感染症: 診断と治療

摘要

1986年にはじめて命名された疾患である．いくつかの診断基準が提示されてきたが，迅速性，特異性などの点を重視して，近年は本文末の文献1）に示すようなガイドラインが使用される．慢性の反復性の伝染性単核球症様の症状としては，リンパ節腫脹，肝胆腫，発熱などが典型的である．蚊のアレルギーや種痘様の水痘など，皮膚症状しか目立たない症例も報告されている．また，血球濃縮症候群や問質性肺炎も臨床症状として認めることがある．