頸動脈狭窄

摘要

現在,頸動脈病変の統一したガイドラインはなく,多く用いられている指針として日本超音波医学会,早期動脈硬化研究会などのガイドラインがある.これら診療指針をもとに頸動脈病変の評価を行う.内膜中膜複合体厚（intima-media thickness :IMT）は超音波にて血管壁断面の一層の低輝度部分と高エコー輝度部分の2層を合わせたもので,血管遠位壁1.1mm以上を異常肥厚と診断する.総頸動脈のIMTの最大値max IMTは信頼性が高く,心筋梗塞や脳卒中の予後予測因子とされている.