「生活機能構成学」への臨床医学からの示唆: その「三位一体」の取り組みから

摘要

「生活機能構成学」が「人のための科学」であるために，臨床医学の「三位一体の取り組み」が与え得る示唆を考えてみたい.ICF(WHO国際生活機能分類)は，人が「生きる」こと(「生活機能」,Functioning)を，「参加」(Participation), 「活動」(Activity), 「心身機能•構造」(Body functions / Structures)の3つのレベルを統合したものとして捉える(普通これらは逆の順に並ベられるが，「参加」が「生きる」上で最も重要だとの立場から，それを最初にした).