グリーンサイエンス21便り(5): 下水処理場の微生物を観察して新手法へ

摘要

下水処理の主体である活性汚泥に関する生物学的解明は久しく停滞したままである。原因は、活性污泥が細を主体とした非常に多種類の微生物で構成されているため、通常の要素還元主義手法、つまり調查対象を構成要素に分ける(手顺1)、各要素を調ベる(手順2)、調ベたを総合して再構築する(手順3)では解決できない。これは処理主体の細菌類の約9割が純粹培養できないためで、さらに手順2手順3の各段階にも困難が予想されている。