映文連新年会で塚田会長が所感「映像の大会」でもある五輪共鳴し感動する物語に期待

摘要

映像文化製作者連盟(映文連)は1月24日、「新年会員懇親会」を東京都千代田区の如水会館で開催し、塚田芳夫会長があいさつした。塚田氏は「労働環境」「制作コスト」「人材確保」が昨今の問題と触れ、「今年の明るい話題は、やはり東京五輪·パラリンピックの開催。1964年の東京大会を鮮明に覚えているが、当時、新幹線と高速道路が整備され、大会は体操のウルトラC、バレーボールの東洋の魔女、マラソンのアベベなど記憶に深い。個人的には閉会式が感動した。最初は整然と入場していたが、観客とともに喜びを分かち合う自由な感じが印象的。これが後の閉会式スタイルのべースになったとも言われている。こうした感動は映像を通して伝えられたものだ。これはオリンピックが一方で映像の大会であるといえる。これからCMやプロモーション、特番、パブリックビューイングなど多様な映像ビジネスが展開する。その中で再び、感動する物語が生まれることを期待している。短編映像の面白さは過去の記憶と未来を横断すること。デジタル技術はさらに進化するが、技術だけでは心を打つものは作れない。共鳴する物語が必要。今年は映像制作者の皆様がさまざまな技術を駆使しながら異なる文化、価値観を乗り越えて新たな物語を発見していただけたらと思う。より深くより自由な作品を作ってくれることを願う」と話した。