指識別情報を用いたフレキシプル空中署名個人認証システム

摘要

現在、個人認証技術としてパスワードやICヵー ドを用いた個人認証などが普及している。しかし、 これらを用いる場合は盗難、紛失のおそれがある。 本研究では「指先が描く筆跡」と「どの指で筆記 しているかという指識別情報」を同時に取得、認 証を行う認証手法（マルチモーダル）を提案する 1)。提案手法では筆跡と指識別情報を同時に取得 するシステムであって、フレキシブルに指を変更 して署名するため、偽造の困難性を高め、パター ン偽造の可能性を低減できる可能性がある。ここ で、フレキシブルに指を変更とは、空中署名途中 に指を変更すること、例えば、第1図に示すよう な、一文字目を人差し指、二文字目を親指で筆記 することを意味する。また、行動的特徴として筆 跡を用いているため、筆跡パターンの変更による 再登録が容易であり、偽造発生時の対応を可能と する。