公衆無線インターネット接続サービス「みあこネット」の設計と運用

摘要

我々は，2002年5月から2008年3月まで，京都を中心とした公衆無線インターネット接続プロrnジェクト「みあこネット」を展開した．従来のISPによる公衆無線インターネットサービスではサービス利用者rnがサービス提供者を絶対的に信用しなければならないセキュリティモデルの上にサービスが構築されていた．こrnのためサービスエリアを拡張する際，セキュリティレベルを維持するには，末端の無線基地局の設置に至るまで一組織で行う必要があった．みあこネットでは利用者を認証するプロトコルとしてMicrosoft PPTP（Point to Point Tunneling Protocol）をはじめとしたVPN（Virtual Private Network）プロトコルを使用し，それ以外rnのトラヒックの通過を認めないような無線基地局設定とすることにより，セキュリティレベルを維持したまま，rn無線基地局設置の外部委託を容易にすることができた．