設備の劣化曲線の作成において，普段の設備保全活動の記録である保守データを用いることは，実使用環境における対象設備の実像を反映するものと考えられる.しかしながら，保守データには様々な要因による"ゆれ"が内包される可能性がある.本稿では，電気通信設備のうち鋼管柱の地際部腐食を対象として，保守データによる劣化曲線と既往文献値から導かれる劣化曲線の関係を分析した.結果，保守データによる劣化曲線が概ね文献値の範囲あるいは近似した範囲にあることを確認した.これにより，鋼管柱の地際部腐食に関して，保守データおよび保守データによる劣化曲線が一定の精度を持つことを示した.%Maintenance data is useful for reflecting a real environment when determines the deterioration rates of steel poles. However, noise from various factors may be included in the maintenance data. We compared the steel pole deterioration rates from maintenance data and those from previous studies of outdoor exposure tests. We confirmed that the deterioration rates from maintenance data was in similar range to that from the previous studies.
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