シールドプレーナー型へッドによる高転送レート記録の検討: 主磁極先端形状とシールド構造

摘要

シールドプレーナー型へッドのマイクロマグネティック解析を行った.5 GHzまでの記録周波数を仮定し，主磁極先端形状およびシールド形状に対して記録磁界強度，記録磁界勾配および隣接トラックへの漏れ磁界(adjacent track erasure: ATE磁界)を求めた.また，媒体摺動面(air bearing surface: ABS)における主磁極先端面積の影響も検討した.その結果，主磁極先端およびシールドの構造が記録磁界強度，記録磁界勾配およびATE磁界に影響を与える最大の因子であることを述べた.すなわち，シールドは不要な磁界を削減するが，主磁極との相互作用により記録磁界強度を減少させ，高周波応答を遅らせる.一方，主磁極面積はこれらに及ぼす大きな要因ではない.