音のカスタマイズ，してみませhか？: 才ブジェクトベース音響による放送音声の高機能化

摘要

NHK技研3か年計画（2018-2020年度）では，「ダイバース ビジョン」による自由な視聴スタイルの実現を目標の1つに 掲げています。音声サービスに関しては，ナレーションの音量-種類やスポーツ番組での応援チームの選択など，視聴者の 好みに合わせて音声をカスタマイズできる仕組みの実現を目 指しています。現在の放送では，22.2ch音響，5.1サラウン ド，ステレオなど，あらかじめ放送局で制作するチャンネルべー スの音響システムを採用しているため，視聴者の好みに合わ せた自由なカスタマイズには制限があります。そこで当所では， 「オブジェクトベース音響」の研究に取り組hでいます。ォ ブジェクトベース音響は，再生にあたって番組制作時の音声 フォーマットやレベルバランスによる制約がないため，視聴者 が自由にパラメーターを変更して音声をカスタマイズするのに 適しています。本講演では，オブジェクトベース音響の導入 がもたらす将来像を紹介するとともに，現在開発を進めてい るMPEG-H 3D Audioを用いた音声符号化装置について報 告します。