鋼管杭の先端閉塞工法

摘要

杭の鉛直支持力は先端支持力と周面支持力で構成される。鋼管杭の先端支持力は通常，支持層である岩盤や砂礫層に打込むことで杭先端肉厚の支圧や中空鋼管の閉塞効果によって発揮される。その閉塞効果は数千kN/m~2の打抜き抵抗力を備えなければならない。打込み工法の場合は打止まり時の貫入量とリバウンド量で先端支持力が確認される。砂層や砂礫層の先端閉塞は打撃による振動締固め，砂質土の内部摩擦角，鋼管のフープテンションなどで形成される。このように，打込み杭の先端閉塞効果は過去の実績から広く認められ，最も確実で経済的な工法とされてきた。