供用路線に接続する分合流部の切開きの設計施工

摘要

本工事は，品川線分合流部拡幅部の躯体構築後にシールドトンネルの鋼殻を250mにわたって切開きし，上下2本の品川線のシールドと新宿線のシールドの接続部を構築するという前例のない工事である。大橋シールドトンネルは供用状態であり，かつ重要幹線直下での施工であったため，掘削から埋戻しまでの一連の工事の進捗に伴う鋼殻の挙動を正確に把握することは非常に重要であった。そこで，逐次解析のステップを設定して管理値を定めるとともに，常に鋼殻の挙動を計測し，変状を確実に把握しながら慎重に作業を進めた。鋼殻切開き前には土留め壁の計測結果なども考慮して解析条件の見直しを実施して，より精度よく鋼殻の挙動を把握し工事を順調に進めることができた。