消化ガス発電に関するFIT活用の取り組みについて

摘要

宮崎市上下水道局（以下「本市」）では、平成22年12月に中期財政収支計画に基づくマスタープランを策定し、その取組みの一つとして、一部未利用となっていた消化ガスの有効利用の促進をはじめとするエネルギー対策の検討を行ってきた。宮崎市の中心部を処理区域とする宮崎処理場では、平成6年から消化ガス発電を続けているが、発電機は、標準耐用年数を過ぎ維持管理費も高額であるため、一部未利用分の消化ガスも有効利用できる能力の発電機に更新する計画としていた。しかし、平成23年8月に「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」が成立し、平成24年7月に「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」（以下「FIT」）が開始されたことから、更新後は、発電した電力を場内で利用するのではなく、FITを活用して場外へ売電する方がコスト縮減になることを前提に計画の見直しを図った。