熊本巿における炭化方式による下水汚泥燃料化について

摘要

平成25年4月1日より熊本市南部浄化センターでは、これまでの焼却に変わる施設として下水汚泥固形燃料化施設(以下「固形燃料化施設」)が本格稼働を始めた。この固形燃料化施設では、バイオマス資源である下水汚泥から燃料化物(炭化物)を製造し、火力発電所で石炭の代替燃料として使用するものであり、今まで産業廃棄物として焼却処分していた未利用の下水汚泥の有効利用が可能となった。また、焼却方式から低温炭化方式に転換することによる温室効果ガス削減に加えて、火力発電所でも温室効果ガス削減ができ、地球温暖化防止にも大きく貢献している。